佐賀大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

Department of Otolaryngology - Head & Neck Surgery ,
Saga University Faculty of Medicine

教室の沿革・現況

【沿革・現況】

 昭和51年に一県一医科大学に関する構想に基づき新設された佐賀医科大学の開学から5年後の昭和56年に佐賀医科大学耳鼻咽喉科学講座として設立され、今年で開講48年となる。当初は初代教授・進武幹の下、6名という少人数でのスタートとなったが、昭和59年に第一期生が入局した後、教室員が徐々に増加し、現在は同門会員数82名となっている。平成11年に第2代教授として井之口昭が就任し、平成15年に佐賀大学との統合に伴い、佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座となった。平成26年4月より第3代教授として倉富勇一郎が就任、令和6年2月より第4代教授として杉山庸一郎が就任し、現在、教授以下、准教授1名、助教6名、医員3名、大学院生1名、関連病院の常勤医師7名の計19名が在籍し、佐賀県内の耳鼻咽喉科・頭頸部外科の中核を担っている。


初代教授 進 武幹(昭和56年4月~平成11年3月)

 久留米大学医学部助教授から開講と同時に着任し、初代教授となる。その人柄で多くの耳鼻咽喉科医を育成し、講座の基礎を形成した。また主に喉頭学の臨床および研究に取り組み、日本喉頭科学会で平成7年から13年まで理事長を2期務めた。平成6年に第95回日本耳鼻咽喉科学会総会における宿題報告として「嚥下の神経機序とその異常」と題する発表を行い、また平成5年に第45回日本気管食道科学会、平成6年に第6回日本喉頭科学会を主催した。

第2代教授 井之口 昭(平成11年9月~平成25年4月)

 進初代教授の退官に伴い、九州大学医学部助教授から着任した。九州大学在籍中には、昭和60年に米国ペンシルバニア大学耳鼻咽喉科へ2年間留学し、平成9年より九州大学医学部助教授に就任した。嗅覚味覚に関する基礎および臨床研究を中心に多くの発表を行い、教室員の研究指導を行った。学会活動では平成16年から25年まで日本気管食道科学会および日本喉頭科学会の理事を務めた。また平成20年には第20回日本喉頭科学会を主催した。

第3代教授 倉富 勇一郎(平成26年4月~令和5年3月)

 平成16年7月に九州大学医学部講師から佐賀大学医学部准教授に着任し、井之口前教授の後任として平成26年4月より第3代教授に就任した。九州大学在籍中に米国国立衛生研究所(NIDCR/NIH)に2年間留学し、佐賀大学在籍中も一貫して頭頸部悪性腫瘍の基礎的研究と集学的治療を専門とした。佐賀大学附属病院副病院長ならびに卒後臨床研修センター長、先進総合機能回復センター長を兼任し、学会活動では日本頭頸部外科学会および日本喉頭科学会の理事を務めた。また令和3年には第34回日本喉頭科学会を主催した。

第4代教授 杉山 庸一郎(令和6年2月~現在)

 令和6年2月に京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室講師から佐賀大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座第4代教授に着任した。ピッツバーグ大学に留学し、現在まで喉頭科学を中心とした臨床・研究に取り組んでいる。日本嚥下医学会の理事を務めている。

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