佐賀大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

Department of Otolaryngology - Head & Neck Surgery ,
Saga University Faculty of Medicine

教授挨拶

教授挨拶

 2014年4月から,進武幹教授,井之口昭教授に続く三代目の教授に就任いたしました.進教授が築かれた嚥下医学を中心とする喉頭科学,井之口教授が築かれた嗅覚・味覚を中心とする感覚器医学の伝統を引き継ぎ,医学部と附属病院に求められる診療・研究・教育の充実を図っていきたいと思っています.皆様,どうぞよろしくお願いいたします.
 耳鼻咽喉・頭頸部領域にはことばを話す,聴くというヒューマンコミュニケーションに必要な機能や,味わって食べる,匂い・香りを楽しむなど人間らしく社会的に生活する上で重要な機能・感覚があります.体のバランスをとるために大切な機能もあります.またこの領域は気道,消化管の入り口でもあり,呼吸や嚥下など生命維持に必須な機能があるとともに,重要な免疫機能が集中しています.私たち佐賀大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科はこうした機能を傷害する,首から上で眼と脳を除いた幅広い領域に生じる疾患を取り扱っています.
 特に力を注いでいるは私の専門でもあるのど,口,鼻や唾液腺,甲状腺などに発生する頭頸部癌の治療であり,癌の根治とともに機能を保存・回復することを目指しています. 頭頸部領域の良性腫瘍に対しても,機能障害をきたさない安全な手術を提供しています.腫瘍以外にも幅広い疾患に対応していますが,特定機能病院という大学付属病院の性格上,手術を主とする入院治療が中心です.教室のスタッフにはそれぞれサブスペシャリティーがあり,その力を合わせて,慢性中耳炎,真珠腫性中耳炎に対する顕微鏡下の鼓室形成術や中耳根治術,慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対する内視鏡手術,声帯ポリープや声帯麻痺に対する音声外科手術,高齢化に伴って増加している嚥下障害に対する誤嚥防止手術や嚥下機能改善手術など,多様な手術を高い水準で安全に提供できるよう取り組んでいます.受診の手続きや診療の詳しい内容については,「受診について」「診療のご案内」を参照してください.地域の医療機関との連携を密にとって,皆様の医療ニーズにお応えしたいと思っています.
 研究面では,頭頸部癌細胞の浸潤や転移に関する基礎的な研究や,頭頸部癌の治療成績向上につながる新しい治療法の開発を目指した臨床的研究をはじめ,動物モデルを用いた胃酸逆流による諸症状の病態解明を目指した研究,味覚・嗅覚障害に関する研究などを行っています.
 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学は医学の分野としても細胞生物学,感覚器医学,免疫アレルギー学,神経生理学など様々なサブスペシャリティーがあるのが特徴です.こうした幅広い診療や研究をさらに充実させるためにも若い力が欠かせません.医学生や研修医の皆様で,耳鼻咽喉科・頭頸部外科の診療や研究について興味がある方,もう少しその内容を知ってみたい方は,気軽に耳鼻咽喉科医局に連絡してみてください.若い皆さんの新しい力を加え,良いチームを作って,附属病院の理念でもある「患者・医師に選ばれる病院-耳鼻咽喉科」を達成したいと思っています.

教授 倉富勇一郎

PAGE TOP